エッセイ
Wed, Jul 3, 2019
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… その事実ははっきりと記憶しているのに、その人たちの色だったり、もっと抽象的なものの見わけがつかなくなってきているというか、自らの意思でそれを混ぜてしまっているのではないか。それがいいことかどうかは分からない。しかし一つだけ分かるのは、自分がそういう道を選択したということだ。もう自分は現実的(あるいは自分が今まで現実だと思っていたもの、思わされていたもの)なところにはいなくて、そうでない何かを掴みかけている。そしてその世界においては人のイメージが混ざり合っていても何ら不自然なことはないし、むしろそうあるべきなのだ。